【コラム】植え替え方法

植え替え方法

4月から6月に植え替えるのが適期です。
7月まではぎりぎりできますが、8月以降におこなうと冬に入るまでにしっかりとした根が張らず、 冬に入ったとたんに株が極端に弱ってしまうのでおこなわないようにしましょう。

もし、どうしても植え替えをしなければならない場合は、根をほぐさずひとまわり大きめの鉢に植え替えるようにしてください。
そうすると、根をほとんど傷めずに生育も順調になります。

胡蝶蘭の植え込みに使用する資材

草花専用の土で植えないでください。根が腐ったりする原因になります。

ミズゴケと素焼き鉢

ミズゴケとはコケの一種を乾燥させたものです。
使うときは、水で戻してから使います。

通気性は良いですが、保水性もとてもよく水を与えすぎると根を傷めてしまうので注意が必要です。
ミズゴケは通気性が良い素焼き鉢が適しています。
プラスチック鉢では通気性が悪く、さらに水ゴケは水分を含みやすいので乾きが遅く、根が腐る原因にもなりますので避けてください。

バークチップとプラスチック鉢・透明ポット

樹の皮を細かくチップ状に加工したものです。
排水性、通気性がとても良いため、水やりの回数はミズゴケより多いです。

バークチップは通気性がかなり良く、水分も含みにくいのでプラスチック鉢、又は根の生育や水やりのタイミングが一目でわかる透明ポットが良いでしょう。

胡蝶蘭の植え替え方法

ミズゴケの場合

使用する資材

  • ミズゴケ
  • ハサミ
  • 素焼き鉢
  • 発泡スチロール(欠片でOK)

ポットから株を抜きます。

 傷んだ根:根の先端が黒い。
 腐った根:中がなくスカスカ。

古いミズゴケをほぐし、傷んだ根を切って整理します

株より少し大きめの素焼き鉢に植え付けます。

大株の場合は4〜5号、小株の場合は2〜3号を目安に。今回は1.7寸のポットから2寸の素焼き鉢に植替えます。

新しいミズゴケを根の周りに巻き、鉢に植え付けます。

ミズゴケは鉢より少し大きめに巻き、あまり底まで押し込まず、固くならないようにして植え付けます。
水やりの際に水がたまる部分を鉢上部のふちから1cm空けてください。

完成です。

植え付け後は表面が乾いたらたっぷり与え肥料は施さずに管理します。素焼きなので乾くのが早いです。

こまめに鉢の様子を見て乾き具合を確認しましょう。

バークチップの場合

使用する資材

  • バークチップ
  • ハサミ
  • 素焼き鉢

ポットに切れ込みを入れて はがします。

傷んだ根を切って整理します。

 傷んだ根:根の端が黒い。
 腐った根:中がなくスカスカ。

バークはなるべく落とさないようにしてください。

株より少し大きめのプラスチック鉢に植え付けます。

大株の場合は4〜5号、小株の場合は2〜3号を目安に。今回は2.5寸のポットから3寸のポットに植替えます

鉢の中心に株を置き、新しいバークを入れ植え付けます。

しっかり根が張るようにバークを入れたらワリバシなどの棒でつついて隙間を埋めるようにしてください。
水やりの際に水がたまる部分を、鉢上部のふちから1cm程、空けてください。

完成です。

植え付け後は表面が乾いたらたっぷり与え、肥料は施さずに管理します。

透明ポットは鉢の中が良く観察できるので、管理するにはうってつけです。